若宮病院~ゆるーく優しくポジティブに~

山形県山形市にある公徳会『若宮病院』です。単科の精神科病院で依存症外来、児童思春期専門外来等を開設しています。 精神疾患、発達障害、依存症、児童思春期、認知症、メンタルヘルスなど様々な問題でお困りの方、その方たちを支える家族や関係者の方々のお役に立てるよう有益な情報を発信していきます! ブログをご覧いただいた方が元気に笑顔になれるような情報を発信していきます。

令和6330日(土曜日)に精神科デイケア説明&相談会を実施しました。


初めての試みで、設定しておきながら当日までソワソワしました。

ご本人様またはご家族様にとって、知らない場所に問い合わせをするというのはけっこう勇気が要るものです。デイケアに興味があったり聞いてみたいことがあっても、時間ばかりが経過する、そんなことはありませんか。

そこで、出入り自由な、堅苦しくない説明会をしてみるのはどうか?という職員の声が、この会のスタートでした。


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入院・外来合わせて三家族の方が参加予定でしたが、当日のキャンセルもあり、実際は二家族四名の方にお越しいただきました。デイケアからは作業療法士と精神保健福祉士が参加し対応いたしました。

内容は

・デイケア全般のこと

・若者支援プログラムのこと

・デイケアからステップアップした方の実例紹介

・通所者の声(Vcat-J修了者からこれからデイケアに通うかもしれない方へ、熱いお手紙をいただきました)

・質疑応答

 

参加者こそ少なくはありましたが、質疑応答をたくさんいただき、実りある時間となりました。

外来の方に関しては、期間が短く情報が行き渡らなかったかもしれません。次回はもっと多くの外来患者様に開催をお知らせできることが課題です。

近く、通所者の声については当院YouTubeに掲載予定ですので、お楽しみに。

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

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若宮病院では毎月、各部署の作業療法士が集まり研修会をしています。
ここでは輪番でスタッフが現在取り組んでいること、関心があることなどを報告しています。
今回の研修は「子供の感覚調整障害」についての説明をしていただきました。


子供の感覚刺激に関する障害「感覚調整障害・感覚過敏とは」

身体や環境からの感覚入力に対して過小な反応(低反応)もしくは過剰な反応、感覚探求・渇望を示す状態を感覚調整障害と言います。さらに聴覚、視覚、触覚や嗅覚などの感覚が過剰に敏感な症状を指すことを感覚過敏と言います。「感覚刺激に対して不釣り合いな過剰、過小もしくは変動する反応を示す状態」として発達障害に伴う感覚の偏りによって、聴覚過敏や触覚過敏など様々な形で現れることがあります。これらの感覚の違いは、日常生活においてさまざまな困難をもたらす可能性が出てくることになります。例えば、集団の中でじっとしていられない、音に耐えられないなどの問題が生じることがあります。

しかし、子供の感覚の問題は本人でも気づきにくく、人と違うことを認識するのが難しい場合があります。さらに、感覚の違いを他人にうまく伝えることも困難であり、特にコミュニケーション面での困難を抱える子供たちにとってはさらに難しいものです。感覚の違いを理解することは、子供本人の困難に気付き、適切な対応や工夫を考えるために非常に重要な情報となります。

 
感覚過敏を確認するということ

そのような中で感覚発達を知り、感覚過敏を評価するためのツールを用いる方法もあります。その中の一つとしてJSI-R(感覚発達チェックリスト改訂版)の紹介をしていただきました。

JSI-Rは、感覚過敏や感覚鈍磨などの傾向を調べるためのツールです。このツールは、子どもたちの感覚刺激の受け取り方に偏りがある場合に、その偏りがさまざまな行動に表れる可能性があることに着目しています。JSI-Rは、感覚統合機能に関連する147の行動項目から構成されており、前庭感覚や体性感覚、視覚などの感覚機能に関する行動を評価するものとなっています。

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 感覚による生活のしづらさに対処する

感覚過敏に関する検査結果を活かす方法は非常に重要です。感覚の問題は、単なる努力や我慢だけでは解決できません。一部の場合、成長によって問題が改善されることもありますが、感覚統合などのトレーニングを受けることで緩和される可能性もあります。しかし、基本的には感覚の違いを受け入れ、日常生活に対応するために工夫する必要があります。例えば聴覚過敏の場合、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを利用して過度な刺激を避け、ストレスを軽減する工夫ができます。

子供だけでなく、大人でも感覚調整障害はあります。感覚の違いを理解し、適切な対処法を実践することが可能です。作業療法士として様々な工夫をして生活の質を向上させることを提案できるように考ることができた研修会となりました。

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※JSI-R
使用上の注意 JSI:日本感覚インベントリー」ホームページより 
JSI-Rは、自由にダウンロードして使用することができますが、以下の点にご注意ください。1)JSI-Rは、単なる行動チェック表に過ぎませんので、この結果だけで、お子さんの状態を判断しないでください。2)JSI-Rは、あくまでも行動の特徴/特性を捉えるためのもので、行動の優劣を測定するものではありません。3)JSI-Rは、必ずしも感覚刺激の受け取り方の偏りだけを反映するものではありません。4)3段階尺度による結果は、あくまで目安程度のものです。5)感覚統合機能の評価のためには、この評価のみならず他の検査、観察より総合的に判断する必要があります。6)JSI-Rは、評定者が異なる場合、その結果に差が見られることがあります(例えば、ある児童を保護者と療育者で評定した場合など)。これは、各々の評定者が、対象児童の別の行動側面を把握しているために生じると思われます。対象児童の包括的な理解のために、JSI-Rは、立場の異なる複数の評定者によって施行されることをお勧め致します。7)JSI-Rを療育(治療)効果測定の手段として用いる場合、同一評定者による結果を用いて比較されることを強くお勧め致します。
最終的な、結果の解釈につきましては、感覚統合に精通している専門家にご相談して頂くことをお勧め致します。

 子どもには多様性があり、子育てには正解がなく、悩まれている方も多いと思います。
 そこで当院では小学生のお子さんを持つ親を対象に『子育て支援講座』を開講し、子育ての悩みを共有できる場所としても地域に提供できるよう運営しています。
 当院の『子育て支援講座』に関する詳しい内容については当ブログ(下記URLリンク)にまとめていますのでぜひご覧ください♪
若宮病院『子育て支援講座』のご紹介 : 若宮病院~ゆるーく優しくポジティブに~ (blog.jp)

 お子さんやご家族様が当院に受診歴がなくても参加いただけます。
 今回の開催分から公認心理師もスタッフとして加わることになりました。より、中身の濃い、楽しい時間を共有できるよう運営していきます。
 皆様の参加をお待ちしております。

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ペアレントトレーニングチラシ(R6.5月~分)
【お問い合わせ先】
若宮病院医療福祉相談室
℡023-643-8222(代表)
担当:佐藤・松浦

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